ストリーミング配信の本命spotifyが日本上陸!アーティスト側の見解を調べてみた。
音楽ストリーミング配信の本命spotifyがとうとう日本に上陸するようです。 まず音楽ストリーミングサービスとは (「サブスク (サブスクリプション)」とも言われる)、定額を払うことでそのサービスの提供している音楽がすべて聴き放題というものです。
そのストリーミングサービスをおこなっている会社は現在
欧米 = Spotify, Apple Music, Google Play Music, Amazon Prime Music
日本 = AWA, LINE MUSIC あります。
そのなかでspotifyはスウェーデン発のサービスであり登録者数1億人で世界シェア1位。
料金はどのようになっているか
料金はどのようになっているかというと ・広告が時折流れる無料の「Spotify Free」 ・広告なしで定額制の「Spotify Premium」(1000円ほど) 以上のものになりそうです。
freeはスマホ、タブレット、PCなどでストリーミング再生で利用でき、スマホではシャッフルモードで再生できる。タブレットとPCは、30日ごとに15時間オンデマンド再生が可能のようです。
Premiumは広告なし・320kbpsの高音質で楽しめ、楽曲のダウンロードも可能。オンデマンド再生にも対応しているとのこと。
かなり前から日本では進出が厳しいとされていたのにとうとう来ましたね(^ ^; ネットでみると日本に進出するのは遅すぎたという声がありますが、どのように日本に展開していくのかが楽しみです。今回の日本でのサービスを開始にあたって日本版は3000万曲以上用意したようです。 spotifyの日本での本気度が伺えます。 CD大国の日本ではitunesストアなどネットでクレジットの支払いは嫌いなようですが、定額制ということもありこれは流行るのではないでしょうか。
著名人のspotifyへの反応
あまりにも有名なサービスでありミュージシャン側から見たら新しい音楽ビジネスでもあります。 音楽が事実上0円で聞き放題なわけですから、各方面から様々な意見があるようです。
批判意見
例えば、レディオヘッドのトム・ヨーク、レディオヘッドのプロデューサーであるナイジェル・ゴドリッチは、アーティストへの分配額への少なさから批判を展開し、Atoms for Peaceなど自身の音源をSpotifyから引き上げました。それに呼応するようにしてデヴィッド・バーンやフォー・テット、ジョニー・マーなど複数のアーティストがSpotifyに対する批判のコメントを表明しています。
トム・ヨークに関してはこうツイートしています。「間違わないでくれ。君らがSpotifyで発見した新人アーティストには金が支払われていない。一方で、株主にはそのうち金が転がり込むことになる」
さらに
トーキング・ヘッズなど前衛的バンドやソロキャリアで成功してきたアーティストのデヴィッド・バーン音楽ストリーミングの「 Spotify 」を批判、ネットで話題に http://jaykogami.com/2013/10/4473.html
テイラー・スウィフトが作品をSpotifyから削除し、さらに「Spotifyは壮大な実験で、アーティストの努力を公正にまかなえない」と批判コメントも発表。 http://www.gizmodo.jp/2014/11/spotify_3.html
どうやら作った音楽への対価を十分に受け取れないという意見のようです。つまりアーティスト側が不利なサービスと批判しています。
中立意見
ロックミュージシャンのベックのSpotifyについての独自の見解をインタビューで語っていたようです。
「Spotify」など新しいサービスの成長は『必然的』だよ。でも、どうやって人を支援していくのか、についての質問を彼らはうまくはぐらかしているよね。だってSpotifyから僕への収入じゃ、僕のバンドのミュージシャンやレコードを一緒に作る人への支払いも出来ないからね。彼らのビジネスモデルは機能していないよ。
Spotifyのサービス自体は尊重していますが、やはり収益モデルに関しては厳しい意見のようです。 世界的アーティストになるとspotifyの収益モデルでは活動を続けるには厳しいのでしょう。
賛成意見
ベテランアーティストのSpotifyの批判意見が目立つ中、若手アーティストのなかにはspotifyで成功したという意見があります。
例えば
アメリカのロックバンド「Imagine Dragons」(イマジン・ドラゴンズ)のボーカリスト、ダン・レイノルズが世界で急成長しているサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「Spotify」を支持すると、インタビューで答えています。
http://jaykogami.com/2013/11/4948.htmlンはアメリカ・アトランタ出身。期待の若手シンガーソングライターであり、プロデューサーやレーベル運営も兼任している彼は、Spotifyを活用することで一躍有名になったアーティストとして話題を呼んでいる。
https://getpocket.com/a/read/698341001
あくまで楽曲はライブに来てもらう宣伝ツールだというのが、共通の見解のようです。
最後に
これらの意見を見てみるかぎりアーティストは今までのビジネスモデルでは収益をあげにくくなっているようです。
しかし、これらの新サービスを使って自分たちを売り出していく、つまりセルフマネージメントを上手く行えば収益につながるのかもしれません。
最後にitunesに楽曲を出すサービスをしているtunecoreのブログからなのですが、
spotifyで、最も人気の日本人アーティストと楽曲を調べてみた。 http://www.tunecore.co.jp/blog/21
古いソースですがここのランキングを見てみるととても面白い結果になっています。
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